「ハナシをノベル!」の繁昌亭への出張版も第三回目。早めに出て天神橋筋商店街を女の子とぶらぶらしてたら背後から突然人相の悪いおっさんが絡んできたのでうわあかなんなあと思ったら北野勇作だった。怖いっちゅうねんほんまに。そのあとすぐに小川一水も合流して楽屋入り。はるばる名古屋から来てくれた小川さんは落語を生で見るのは初めてだとのこと。他のメンバーはすでに楽屋にいた。
いやしかし今回の落語会は演目すべて相当よかったのではないかなあ。林家市楼「看板の一」もきちんとしていて貫禄あったし、桂三扇「転失気」も女性ならではの小坊主のかわいらしさの表現などちょっとびっくりした。なんせ今日一番ぼくが笑った瞬間は三扇さんのネタのピロシキ。ロシアの料理ですよそれは。
さらにとにかく今日は月亭八天のうまさが際立っていて、落語を書くということに関しては素人である小説家の書いた噺を見事に落語として演じていた。話芸のすごさに圧倒されましたわほんと。ぼくには絶対できんことだ。たぶん八天さんはこれからもっとすごくなるな。ハナノベに作家として参加していることがとんでもない幸運だと思い知る。
初演の際聞けなかった牧野さんの怪作「がしんじょ長屋」も聞けたし(筆舌に尽くしがたいとはまさにこれのことでありましょう。今日あれ見た人はほんまラッキーと思う)段ボールで作った組み立て式正座時脚痛防止椅子型戦闘兵器プロトタイプ零号機試作ナンバーA-01のおかげで中入り後にちょろっと出演したトークで脚が痺れることもなくすんだし小川さんも落語気に入ってくれたようだし実に完璧な落語会だった。
打ち上げは繁昌亭近くの居酒屋。にんにくがメインなのか豚肉がメインなのかよくわからないが妙に美味い鍋をつつきつつだらだらし、あまりにも楽しかったので十一時くらいの時点でぼくは帰ることをあきらめた。アホな豪華メンバーに可愛い女の子までいるのに途中で帰ったら一生後悔することになる。というわけで一時にその店を出たがそのままけっこうな人数が残ってさらに梅田で飲み、朝の五時までアホな話をしていた。
早朝の電車に乗り、朝焼けの雲を見ながら帰る。死にそうに寒かったが、ずっとにこにこしていた。